『アルジャーノンに花束を』
著者 ダニエル・キイス
訳者 小尾芙佐
出版 早川書房
「知能は人間に与えられた最高の資源のひとつですよ。しかし知識を求める心が、愛情を求める心を排除してしまうことがあまりに多いんです。(中略)愛情を与えられたり受け入れたりする能力がなければ、知能というものは精神的道徳的な崩壊をもたらし、神経症ないしは精神病すらもひきおこすものである。つまりですねえ、自己中心的な目的でそれ自体に吸収されて、それ自体に関与するだけの心、人間関係の排除へと向かう心というものは、暴力と苦痛にしかつながらないということ。」
(「アルジャーノンに花束を」本文より)
名作って言うんですかね。そういうわけじゃないんですかね。
世間のこの本に対する認知は、この本に紹介されていることしかわからないんですが、
ヒノも題名は、いつのまにか知ってました。
あと、「っぽい」っていうマンガの登場人物「万里(バンリ)」の飼っているネコの名前が「アルジャーノン」だったと思うんですよ。
・・・・・・・違ったかな。
まぁ、(間違っているかもしれないけど)ヒノはそう覚えていて、印象深いというか。
「いつか読みたいな」候補にあった本です。
著者のダニエル・キイスについても、名前は聞いたことがあったんですが、
他の作品は思いつかず、世間での認知もどんなものか知らなかったんですね。
読み終わって、後ろの折り返しの著者紹介を読んで、ようやく理解しました。
「24人のビリー・ミリガン」の著者だったんですね。
数ヵ月前に古本屋で安く手に入れて、読みました。
心理学を勉強しよう!と思い始めた頃に、話題になった本ですね。
その頃にも読んだような気はするんですが、今回購入してから読んでみると、あまり覚えがない。
他のものと勘違いしているのか、その頃の自分には理解できなかったので覚えていないのか。
まぁ、ともあれ、既に好印象の著者だったことに、読んでから気がついたわけです。
で、「アルジャーノンに花束を」なんですが、精神薄弱(現在はもうこんな言い方しないんだっけかな)の男性チャーリーが、手術によって知能を高め、天才へと変貌した。チャーリーの目を通して、人間の心とそれにまつわる孤独や葛藤を描いた話、ってところですかね。
・・・・もしかして、的外れだったりしますかね。
感想は〜、んー、そうだなぁ。
心理学をとくにこれといって勉強してない人はどう感じたんだろうっていうのと、
人ってやっぱり怖いな〜って思ったことですかね。
前者は機会があったら、記事にするとして、
後者は、人間って本当に曖昧な物の上に立ってるんだなんだなァって思いました。
周りと相対的に自分をとらえて、自分と相対的に周りのものを意識する。
基準がどこにあるのかとても曖昧。
それでも、色んな物を判断して、行動して。
これが正しい、これは正しくないなんて思ってて。
自分も含めて、人間って怖いですねぇ。
いや、ヒノはたぶん、人間の「曖昧さ」が怖いんでしょうねぇ。